おめかしランチ‥‥‥‥祇園「マエカワ」

2019年10月26日2020年8月13日

京風フランス料理　「レストラン　マエカワ」

京都らしい風情で、賑わう祇園白川界隈、レストランマエカワは縄手通の静かなビルの地下にひっそりとありました。重厚なドアを開けると穏やかな笑顔で前川シェフと奥様が迎えてくれます。
　修行時代、料理学校出身の後輩が下働きをする自分を追い抜いて包丁を握る姿に奮起し、自宅で食材を集め同じ料理を何度も練習。美味しいと聞けば、東京まで食べ歩きし味を再現する試みをひたすら繰り返しました。
　努力の甲斐あって、修行先からもお客様からも腕を見込まれ信頼を得て三十過ぎで独立。大原の新鮮な野菜、明石や天草の魚、コクのある宮崎産「尾崎牛」など、こだわりの素材をフレンチの技法でシンプルに調理、それをお箸でカジュアルに楽しんでもらえる店を目指しました。有名女性雑誌にも取り上げられるなど注目を集めることに。そして昨年、常連客に請われて料理本『シェフのフレンチ作りおき』を上梓。いつもの食材とシンプルなレシピで、手軽に本格フレンチが完成できるというもの。側においておきたい便利な１冊です。

オーナーシェフ 前川純一
1972年大阪生まれ。ケガで大学野球を諦めるまで、京都・福知山で野球に打ち込む日々。高校卒業後、縁あって京都中央卸売市場に勤務。京都の老舗フランス料理店「おくむら」の店主の勧めで２０歳で修業に入る。３１歳で「おくむら」より独立。2004年に店をオープンさせる。京都をはじめとした各地のこだわりの食材を使い、和のエッセンスを活かした料理で人気を集める。